2023/10/31 14:16
由来
1681年12月24日(に館林城主である徳川徳松(江戸幕府第5代将軍である徳川綱吉の長男)の健康を祈って始まったとされる説が有力であると記されています。
現在では全国で盛んに行われているが、江戸期は関東圏における地方風俗であったがやがてこの儀式は京都、大阪でも行われるようになり、だんだんと全国に広まっていったようです。
服装
和装の場合に正式とされる服装
■3歳女児
友禅染めの縮緬地で無垢仕立て(表裏共生地)にした四つ身、下着(内側に重ねる中着)は調和る無地や友禅、匹田模様の縮緬など。長襦袢は赤の紋羽二重。しごきは八尺もの、帯揚げは赤の絞り、帯留めは丸ぐけとし、扇子と筥迫を身につける。被布をつける場合も多い。
■5歳男児
熨斗目模様(長着の腰のあたりと袖の下部に横段になるよう模様を配した柄行き)の羽二重の長着に、無地や縞、または熨斗 目の袴、熨斗目の羽織。羽織紐は白の丸打ちとし、白扇を持つ。
■7歳女児
本裁ちの小振袖。成長しても着られるようにする場合は五つ紋とする。しごきや帯揚げ、帯締めなどは3歳女児に同じ。
このように着物に身をまとった女児の髪には簪が定番とされています。
ではここから日本の簪について触れたいと思います。
日本の簪
- つまみかんざし
- 小さくカットした四角い布を折りたたみ、ピンセットでつまんで糊をつけ、土台につけていき、幾重にも重ねたりなどして花を表現する。これをまとめてかんざしにしたものをつまみかんざしという。
- 多くは花をモチーフにしているので「花簪」ともいう。
- 布は昔は正絹が基本で、かつては職人が自分で染めから手掛けていた。
近現代の簪
明治以降、洋髪の流行から簪も西洋の形のものが現れた。
大正初期には束髪が流行し洋風の束髪用簪が広く用いられた。
現代では和風でありながら洋服などにも合うようなデザインが多い。
例えば、バラや洋ランなどの洋花の造花がついたもの、プラスチック製のジュエルパーツ(ガラスやプラスチック製の宝石のイミテーション)などをあしらったものなど新趣向の商品に加えて、昔ながらのトンボ玉などの人気も高い。
- 現代では舞妓たちが使うほか、七五三や成人式の髪飾りとして使われることが多いです。
- 少子化と言われている日本ですが、この伝統行事は次の時代にも引き継ぎ守っていきたいものですね。
- <商品参照>
- 七五三髪飾り
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